グローバル化や情報化の急速な進展、NGOを始めとする市民社会の台頭、消費者行動の変化、企業間競争の激化等により、企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility; CSR)への関心が欧米諸国を中心に急速に高まっています。これに伴い、経済協力開発機構(OECD)や国連等の国際機関、国際標準化機構(ISO),欧米の企業行動に関する評価機関等では、CSRに関する国際基準・規格を制定する動きが相次いでいます。また、社会的責任投資(Socially Responsible Investment; SRI)も普及しつつあり、投資家がCSRに基づき企業を評価する動きも見られます。
CBCCでは、これらの背景や各種基準・規格の動向を積極的にフォローするとともに、国際基準・規格の策定プロセスにも参加し、わが国企業の視点から働きかけを行っています。
CSRに関する各種国際基準・規格の内容、CSRをめぐる企業の最新動向への理解を深めるため、内外の有識者・専門家を招いて、セミナー、懇談会を開催しています。
海外におけるCSRをめぐる動向や活動の実態、地域社会のニーズなどに関する認識を深めるとともに、欧米やアジアに置いて企業がCSRの分野で直面する新たな課題を把握するために、CSR対話ミッションを派遣したり、現地においてシンポジウムの開催を実施しています。
各種基準・規格の策定やCSRの推進に積極的に取り組んでいるNGO、国際機関等とのネットワーク作りを進めています。また、必要に応じてISO SR規格をはじめとするCSRの国際基準・規格策定のプロセスにも参画しています。
日系企業が進出先で円滑に事業活動を展開していくためには、地域貢献活動(コミュニティ・リレーションズ活動)を通じた地域社会(コミュニティ)への融和が不可欠です。設立以来活動の中心であった米国では、日系企業によるコミュニティ・リレーションズ活動が定着しつつありますが、このような活動には継続が重要です。
また、日本企業の進出が目覚しいアジアは、各国が固有の歴史、文化、宗教を有し、政治体制、経済発展段階も各国各様であり、それぞれの状況に応じた日本企業の対応のあり方を改めて検討する必要性が高まっています。また、欧米だけでなくアジアにおいても、NGOがコミュニティの一員として地域の社会問題解決に積極的に参加し、成果をあげています。
CBCCでは、欧米ならびにアジアにおいて、各国、地域の多様性に配慮するとともに、その最新動向の理解に努め、様々な活動を通じてコミュニティ・リレーションズ活動を支援しています。
内外の有識者、専門家、民間非営利セクター(財団、NGOなど)の関係者を招き、日本企業が進出先社会への理解を深め、より良いコミュニティ・リレーションズ活動を推進できるように、セミナー・懇談会を開催しています。
進出先社会が抱える課題の解決に連携・協力して取り組むために、各国のオピニオン・リーダー、企業、民間非営利セクター(財団、NGOなど)の関係者とのネットワークの形成を進めています。
CBCCでは、日本企業が「良き企業市民」として果たすべき役割について普及・啓発に努めると同時に、海外の進出先社会で直面する課題の解決や、CBCCの目的・活動内容の理解促進のために、以下のような情報提供活動を行っています。
企業の社会的責任の最新動向、海外における企業のコミュニティ・リレーションズ活動の事例やプロジェクトの実施例などを紹介しています。また、各国社会の状況などに関する記事も掲載しています。
Business for Social Responsibility (BSR) が発行している「BSR Insight」からの抜粋記事、およびインターネット上でCSRレポートのディレクトリー・サービスを提供する CorporateRegister.com社の「ReportAlert」において配信された主要企業のCSRレポートに関するプレスリリースを翻訳の上、「CSRニュース」として毎月発行しています。
CBCCの活動を内外により広く伝えるために、ホームページを開設しています。
(日本語・英語 URL http://www.keidanren.or.jp/CBCC/)
CBCCは「公益社団法人」の認定を受けており、税制上の優遇措置が適用される特定公益増進法人に該当します。これにより、CBCCが「国際貢献事業」と認定したプロジェクトに対しCBCCを通じてご寄附いただいた場合、企業は一般寄附金とは別枠で損金に算入することができます。また、個人の場合には、特定公益増進法人等に対する寄附金の合計額(総所得金額の40%を限度とする)から2千円を差し引いた金額を所得から控除するか(図1)、寄附金の合計額(総所得金額の40%を限度とする)から2千円を差し引いた額の40%相当額を税額から控除するか(図2)のいずれかを選択適用できます。
CBCCでは、有識者で構成するプロジェクト選考委員会を随時開催し、主として海外の現地社会に貢献するために実施されるプロジェクトや、日本企業に対する理解を促進するために実施されるプロジェクトを選定しています。プロジェクト案件の申請や、現在認定しているプロジェクトにご関心のある方は事務局までお問い合わせください。
※2012年4月現在、137件のプロジェクト(寄附実績 総計約215億円)を認定しています。