ABAC APECビジネス諮問委員会 APEC
APEC Business Advisory Council (ABAC) 日本


<プレスリリース>2008年7月14日


福田総理が“APECビジネス界代表”ABAC日本委員として
新たに三井物産株式会社の相原顧問を任命


本日(7月14日)、首相官邸にて、相原 元八郎(あいはら げんぱちろう)・三井物産(株)顧問が、APEC唯一の公式な民間諮問機関であるAPECビジネス諮問委員会(APEC Business Advisory Council、以下「ABAC」)日本委員として、福田総理から新たに任命された。
相原新委員の略歴は添付の通り。

相原新委員は、石坂 芳男・トヨタ自動車(株)顧問の後任として任命されたものであり、これにより、ABAC日本は、引き続きABAC委員を務める少徳 敬雄・松下電器産業(株)客員、渡辺 喜宏・(株)三菱東京UFJ銀行顧問に加え相原顧問の3名で今後のABACとしての業務を遂行することとなる。なお、2008年のABAC会合は、1月にジャカルタ(インドネシア)、5月にモスクワ(ロシア)で開催されており、来たる8月に杭州(中国)、11月にはリマ(ペルー)でAPEC首脳会議と同時開催する。リマでは、10月下旬から11月上旬にかけてAPEC各国・地域の首脳宛に提出するABAC2008提言をベースにAPEC首脳とABAC委員との対話を行う予定である。

以上

本件お問い合わせ先

相原新委員スタッフ(ABAC日本代表三井物産事務局)
三井物産(株) 経営企画部次長 羽白 剛 / 上川 治
〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目2-1番地
TEL: 03-3285-8656  FAX: 03-3285-9906  E-mail: mitsuiabac@mitsui.com

ABAC日本支援協議会 事務局長 神崎 幸雄
〒100-0004 千代田区大手町1-9-4 経団連会館7階
TEL: 03-3279-1473  FAX: 03-5255-6366
E-mail: secretariat@abac.gr.jp  Website: http://www.keidanren.or.jp/ABAC/



【参考資料】

ABAC(APECビジネス諮問委員会)について

1.ABACの設立経緯と役割

ABACは、APECに加盟する21カ国・地域それぞれの首脳により任命されたビジネス界の 代表によって構成されるAPEC唯一の公式な民間諮問機関である。APEC首脳が「民間ビジネス界からの声」を直接聞くメカニズムとして1995年のAPEC大阪会合にてその設立を決定したことを受け、ABACは1996年から具体的な活動を開始した。

ABACの最大の役割は、ボゴール宣言(1994年)においてAPEC首脳が約束した、域内の 貿易・投資の自由化・円滑化という目標(いわゆるボゴール目標)を達成する為にとるべき政策を、民間の立場から提言することにある。ボゴール目標の達成に向けた具体的な施策については、大阪行動指針(1995年)、および、それを実行するために策定されたマニラ行動計画(1996年)に基づく各国・地域の個別行動計画(IAP)、および共同行動計画(CAP)により方向性が示されている。これらの計画の主旨に沿って、ビジネスの立場からAPEC首脳に提言を行うことがABACに託された任務である。従って、毎年の提言内容は、域内の「貿易・投資の自由化・円滑化」を実現する為の具体的な施策と、これを実施するための「経済・技術協力(EcoTech)」に関するものが中心となっている。
来たる2010年は、日本が議長国としてABAC活動全体を主導する年となる。

2.ABACの活動概要

ABACの最も重要な活動は、変化の激しいグローバル化の時代における通商上の諸問題について、アジア太平洋地域のビジネス界の見解を取り纏め、これをもとに「APEC首脳への提言」を作成することである。

毎年、客観情勢に対応したテーマについて、APECへの政策提言や政策実施状況に対する評価をこの「提言」に盛り込む。この「提言」をもとに、毎年秋に開催されるAPEC首脳会議の際に「ABAC委員とAPEC首脳との対話」を行い、APECの政策について直接意見を交換する。また、タイムリーな意見表明を行うこともABACの重要な役割であり、貿易、財務、中小企業などの担当閣僚会合や高級実務者会合(SOM)、WTO事務局長など宛にABAC議長名の書簡を適宜送付している。

ABACの会合は原則、毎年4回開催される。各会合は、ABACの意思決定を行う全体会議(Plenary)と、専門分野毎に提言内容を検討する以下の作業部会(Working Group)等から成る。

今回退任した石坂委員は、2005年よりABAC委員として活躍した3年3ヶ月の在任期間中、円滑化作業部会の副部会長等を歴任した。同氏はこの間、ABACが取り組んだ「物流円滑化とセキュリティの両立」、「APEC Business Travel Card制度」、「貿易円滑化行動計画 I・II」と「投資円滑化行動計画」などについて、APEC首脳への提言を行う上でリーダーシップを発揮した。また、2007年には、APEC首脳会議に併せて行われた「APEC首脳とABAC委員との対話」において安倍総理(当時)のファシリテーター役を務めた。

(2008年実績)
  • 円滑化作業部会
    「貿易円滑化行動計画 II」と「投資円滑化行動計画」、「物流円滑化とセキュリティの両立」、「APEC Business Travel Card制度」、「労働力の移動」等を担当
  • 自由化作業部会
    「WTO/DDA」、「FTAAPを含む地域経済統合」、「環境関連貿易の自由化」等を担当
  • 技術・情報作業部会(部会長:少徳委員)
    「エネルギー安全保障と気候変動」、「知財権の保護」、「情報化社会ビジョン」等を担当
  • 金融・経済作業部会(副部会長:渡辺委員)
    「資本市場の深化・強化」、「年金・社会保障システム」、「環境金融」等を担当
  • 行動計画/APECリソース作業部会
    「中小企業政策」、「個別行動計画(IAP)レビュー」、「企業の社会的責任(CSR)」、「APECとABACの連携強化」等を担当

3.今後の課題・展望

ABACは、今後とも引き続き、域内の「貿易・投資の自由化」を実施する為の具体的な施策等をビジネス界の立場から検討し、その結果を毎年の「APEC首脳への提言」に纏め上げていく。

こと日本にとっては、2010年にAPEC・ABAC議長国となることが決まっており、APECにとって、2010年は先進国・地域のボゴール目標達成期限(途上国・地域は2020年)であることから、その評価の取り纏め、更には新たな目標設定に向け、日本は重責を負うこととなる。
しかしながら、それは一方で、日本が官民一体となってアジア・太平洋地域の通商政策をリードできる好機でもある。よって今後は、2010年を常に念頭に置いた政策の取り纏めが日本にとっての課題であるとともに、日本ビジネス界としても、その意見をAPECの場で実現する好機と捉え、ABAC日本を通じての主体的関与が求められる。

以上

- お問合せ先 -

ABAC日本支援協議会事務局
〒100-0004 千代田区大手町1-9-4 経団連会館7階
電話:03-3279-1473 FAX:03-5255-6366
secretariat@abac.gr.jp