経団連くりっぷ No.54 (1997年 4月24日)
海外からの来訪者
4月7日
- 来訪者
- シャランスキー・イスラエル産業貿易大臣
- 経団連側応接者
- 豊田会長
- ポイント
- 長年にわたる経団連の日本イスラエル経済関係強化の努力に 敬意を表する。
- ぜひ、豊田会長に、イスラエルにお越しいただきたい。
- イスラエルにおける高等教育修了者の比率は、米国の2倍、ドイツの3倍であり、ハイテク分野に特化している。
- イスラエル企業の先端ハイテク技術と日本企業の製造技術を組み合わせることによって、高い国際競争力を達成できる。
- 歴史的な経緯から、イスラエル人の多くは移民であり、出身元の国との関係は深い。日本企業との第3国協力の可能性も高い。
- イスラエルは、種々の魅力的な投資インセンティブを用意している。パレスチナ人の雇用と中東和平プロセスの促進にも役立つので、対イスラエル直接投資を促進してもらいたい。
4月7日
- 来訪者
- パラグアイ共和国大統領府企画庁マルチネス経済社会政策局局長
- 経団連側応接者
- 島本国際本部長 他
- ポイント
- 今後のパラグアイの経済政策のあり方について日本の政局、経済界、学者などと意見交換を行なうために来日した、マルチネス経済社会政策局局長が来訪した。同局長は、パラグアイは、メルコスールにより拡大した市場をターゲットに、(1)農業開発、(2)産業育成、(3)インフラ整備を推進していくと述べるとともに、日本からの投資を求めた。経団連側からは、日本の投資を誘致するには、まず、メルコスールにおけるパラグアイの優位性(安価な電力や労働コスト等)を、より強力に日本企業に広報していくことが重要である点を指摘した。
4月15日
- 来訪者
- ポール・カガメ・ルワンダ共和国副大統領
- 経団連側応接者
- 笠原中東アフリカ地域委員長
- ポイント
- ルワンダでは内戦が終結し、難民もほとんど帰還した。
- 日本からは、情報通信や人材育成の援助を得ており感謝している。
- これから経済再建が始まるが、日本の企業にも支援願いたい。
- ルワンダは、元来農業国であり、コーヒー、紅茶など品質が高く、豊富である。農業の近代化が達成されれば、経済も独り立ちできよう。
- 隣国ザイールでは、独立時からの不幸な政治的対立の結果として、内戦が続いているが、国民は反政府軍を支持しているので近く終結し、中央アフリカ地域にも平和と安定がもたらされることとなろう。
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