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図書館の専門的な職務に携わる職員(司書)を養成する大学の司書課程においては、学生が図書館の現場で、基礎的な業務をじかに学習する「図書館実習」が、必修科目として位置づけられている。
経団連は1966年に図書館開設以来、ほぼ毎年実習生を受け入れている。これまでに、慶應義塾大学、図書館情報大学(旧図書館短期大学)、立教大学、亜細亜大学、大妻女子大学、青山学院女子短期大学などから、延べ100名を超える実習生を受け入れた。
本年は9月1日より12日までの2週間、慶應義塾大学文学部図書館・情報学科3年生、および駿河台大学文化情報学部知識情報学科3年生、計2名の実習を行なった。
実習日程は、あらかじめ大学から依頼された内容に沿って組み立てる。10日間で図書館運営のエッセンスを吸収できるよう、メニューは盛り沢山である。ほとんどの業務にパソコンを使用するが、今の学生は大学でもパソコンを使うため、すぐに慣れる。実習は図書館学を現場で生かすだけでなく、挨拶、連絡、報告など、仕事のやり方や社会人としての基本的なマナーを学ぶという側面もあり、その指導もしている。
日頃の業務を行ないながら、実習生を指導することは、正直にいって時間をとられる。しかし、実習は、組織の中の資料・情報部門(専門図書館)のみならず、経団連についても、学生に理解を深めてもらう良い機会である。
毎日、実習日誌に目を通し、実習終了後には、成績評価をする。2週間の実習を終えて、一回り成長したように見える学生を前にすると、担当者としてもやりがいを感じる。
9/ 1 | オリエンテーション、書架点検 |
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9/ 2 | 新聞・雑誌の受入、整理 |
9/ 3 | 図書の受入、整理 |
9/ 4 | 電子図書館、インターネット |
9/ 5 | 特別研究(レファレンスの分析) |
9/ 8 | レファレンス・デスク業務 |
9/ 9 | 社史データの入力 |
9/10 | レファレンス・デスク業務 |
9/11 | 特別研究(レファレンスの分析) |
9/12 | 外部図書館見学、レポート作成 |