経団連くりっぷ No.79 (1998年5月28日)

豊田会長の一言


4月30日(木)
中央アジア・ミッション現地記者会見(於:カザフスタン・アルマティ)

「訪問したウズベキスタン、カザフスタン両国とも、独立後間もないこともあって建国の精神に燃えていた。また、両国とも資源に恵まれており、日本との交流を通じて発展したいとの印象を受けた。」

5月11日(月)
会長副会長会議後の記者会見

「景気対策として恒久減税に加え、金融システムの安定を図ることが必要である。外為法が改正され金融ビッグバンがスタートしたが、これを軌道に乗せ、経済を活性化させるためには金融システム改革法を早く成立させることが必要である。」

5月13日(水)
バガバンディ・モンゴル大統領との懇談会

「日本とモンゴルとの関係においては、日本・モンゴル経済委員会がある。経団連としてもその活動を支援しており、両国の経済関係が一段と活発になることを心から願っている。モンゴルは、素晴らしい国だと伺っており、一度訪問したいと考えている。」

5月14日(木)
亀井国土庁長官との懇談会

「新しい全国総合計画が閣議で決定され、首都機能移転など21世紀における国土のデザインが示されたわけだが、政府は、これを信念をもって実行に移していただきたい。ドイツのコール首相は、国民の強い反対があってもEUの通貨統合のためにリーダーシップを発揮した。」

5月14日(木)
21世紀研究所設立1周年記念シンポジウム

「研究所は、昨年4月に発足したが、激変する経済情勢に迅速に対応し、公的資金投入や不動産の証券化に関する緊急提言を取りまとめたほか、ニューヨークにおいて宮沢元総理に出席いただき日本経済の現状に関するセミナーを開催するなど短期的課題に対応してきた。今年は、経団連ビジョンに取り上げられた長期的課題に取り組み、客観的で説得力ある政策を提言していきたい。」

5月19日(火)
退任記者会見

「4年間、変革、創造、信頼を肝に銘じてやってきた。特に、規制緩和については、すべての改革のキーになると考え、積極的に政府に働きかけてきた。残念なのは、今、日本経済に元気がないことである。しかし、対策は打たれてきており、秋には景気は良くなると思う。苦しいことの連続だったかもしれないが、それは心の持ちようである。苦しいと思ったら駄目だと言い聞かせ、前向きに取り組んできた。」


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