豊田章一郎
経団連会長
行政改革会議の所期の目的は、大きく分けて、
最終報告の内容について、各方面からさまざまな意見があり、また、個々には、不十分な点を指摘する声もあります。しかし、総合的にみれば、私は、行政改革が前進した点に目を向けるべきであり、今回の成果を前向きにとらえ、それを本当に生かしていくべきであると思います。
改革を一歩でも二歩でもすすめようとするポジティブな発想が大切であり、もし、障害があるのなら、それを克服していくという建設的な姿勢が、今の日本には求められていると思います。そうした意味で、今後、この最終報告をどのように法制化し、いかに実行に移していくかが何よりも重要な課題です。経済界としても、規則緩和や金融システム改革など、他の諸課題もあわせて橋本総理の6大改革を全面的に支援し、全力で推進していきたいと思います。
(とよだ しょういちろう)