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経営タイムス No.2672 (2003年4月17日)

奥田会長と懇談、ライトゥル・オーストリア連邦産業院総裁が日本経団連訪問

−愛知万博への参加表明/成功へ両団体の協力確認


日本経団連の奥田碩会長は10日、東京・大手町の経団連会館でクリストフ・ライトゥル・オーストリア連邦産業院総裁の表敬を受け、懇談を行った。オーストリア側からは、エルンスト・フーバー・オーストリア連邦産業院総裁補佐、ディートマール・シュヴァイスグート・駐日オーストリア大使らが同席。懇談では、2005年に愛知県で開催される日本国際博覧会(愛知万博)や自然環境問題、両国の文化などについて意見を交換した。特に、愛知万博については、ライトゥル総裁がオーストリア連邦産業院の参加・協力を表明。愛知万博の成功に向けて、両団体が協力することを確認した。

テーマ“自然の叡智”評価

今回来日した一行のメンバーについてライトゥル総裁は、オーストリア連邦産業院をはじめ、さまざまな業種の企業から代表者が訪日したと説明し、「明日の昼食懇談会(別掲)で具体的な話ができればと思っている」と語った。
また、ライトゥル総裁は、オーストリア政府が愛知万博の支援について前向きな決定を数週間以内に出すだろうとの見方を示したうえで、「オーストリア連邦産業院はすでに愛知万博への参加を決めている」と表明。愛知万博への協力姿勢を強調した。

さらに、愛知万博が“自然の叡智”をテーマにしていることを高く評価し、「愛知万博の開催によって、多くの人々が自然と環境に関心をもってくれればうれしい」と期待を寄せた。
そのうえで、「オーストリアは環境分野ですぐれたノウハウをもっており、協力できると思う」と述べ、愛知万博の協力への自信をうかがわせた。

それを受けて、日本経団連会長として2005年日本国際博覧会協会の副会長も務めている奥田会長は感謝の意を示すとともに、愛知万博への一層の協力を求めた。
そのほか、日本の金融業界の展望や両国の文化などについて意見を交換した。

懇談の最後にライトゥル総裁は、「日本経団連とは今後も関係を強化したいと思っている。一層の協力をお願いしたい」と述べ、奥田会長も同意した。


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