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経営タイムス No.2703 (2003年12月15日)

日本経団連・奥田会長、バガバンディ・モンゴル大統領を表敬訪問し懇談

−今後の両国経済協力関係などで意見交換


日本経団連の奥田碩会長は5日、来日中のナツァギーン・バガバンディ・モンゴル大統領を東京都内のホテルに表敬訪問し、今後の両国の経済協力関係などについて意見交換を行った。

バガバンディ大統領は、2年前の奥田会長モンゴル訪問以降の経済状況について、「昨年の経済成長率は3.7%に達するなど、市場経済に移行したモンゴルは成長軌道に乗ってきた。さまざまな許認可制度や規制を減らし、自由なビジネス環境を整備するとともに、外国からの投資も促進している」と説明した。
さらに、「モンゴルには金、銅、石炭など豊富な地下資源があるため、現在、特に鉱業の振興に力を入れている。既にさまざまな分野で日本企業がモンゴルに進出しているが、この分野での日本のさらなる投資を期待したい」と述べた。

奥田会長は「先日訪中した際、温家宝総理から中国は遼寧省や黒龍江省など東北部の開発に力を入れようとしているとの話を聞いた。これらの地域はモンゴルに近いが、モンゴルもこの地域の開発を推進しているか」と尋ねた。
バガバンディ大統領は、「これらの地域の経済開発は、モンゴル・中国双方にとって重要な課題である。モンゴルは現在、道路、鉄道などのインフラ整備とともに、石油などの資源探査や工場誘致を積極的に推進している」と答えた。

最後に奥田会長は、「モンゴルの経済環境、投資環境などについて今後さらに情報を収集し、これを広く会員企業に知らせていきたい」と語った。


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