日本経団連タイムス No.2742 (2004年10月14日)

「飛鳥」で合宿講座

−日本経団連フォーラム21


次代の経営リーダー育成を目的に毎年実施している「日本経団連フォーラム21」第15期の合宿講座が、3〜5日の日程で開催された。
第15期は、企業の若手役員や部長クラス30名がメンバー。今回の合宿講座は、客船「飛鳥」による洋上研修形式という日常とは異なる環境の下、「日本の将来を考える」をテーマとした講義やディスカッションを集中的に行った。

合宿講座は、2部構成。第1部のテーマは、「文明観の相違と国際協調〜国際社会における日本」で、同フォーラムのアドバイザーである寺島實郎・三井物産戦略研究所所長、山内昌之・東京大学大学院教養学部教授の講演を聞いた後、同じくアドバイザーの茂木賢三郎・キッコーマン副会長の司会の下、メンバーも参加してのディスカッションを行った。文明観の違いを乗り越えて、いかに国際協調を実現するかについて、日米関係・安全保障や、アジア近隣諸国との関係、EUとの関係、テロへの対応、環境問題、食糧問題、エネルギーの長期的確保など、さまざまな観点から検討した。

第2部では、「歴史認識と現在および将来の日本社会」について、少子・高齢化や社会保障問題、外国人労働者・移民受け入れ、教育問題、若年層の高失業率とフリーターの増加、人口減少時代への移行と経済運営などの切り口から、第1部と同様に講演の聴取と討議を行った。

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第15期の総合テーマは「これからの世界と日本」。来年3月まで、企業経営や国際関係、労使関係・雇用問題、歴史、政治・経済・社会問題など広範な分野について、各界の第一人者の講演を聴取、メンバー間での討議を行うほか、海外視察なども実施する予定。

【出版・教育研修本部研修担当】
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