日本経団連タイムス No.2807 (2006年3月30日)

ブラジルのサンタ・カタリーナ州からコレア州工業連盟会長ら来訪

−州産業の状況などを説明


ブラジルのサンタ・カタリーナ州からアルカンタロ・コレア州工業連盟(FIESC)会長の一行が15日、日本経団連に来訪し、同州の産業の状況などについて説明するとともに、日本との経済交流拡大に向け事務局関係者と意見交換した。サンタ・カタリーナ州はブラジル南部に位置し、面積は9万5000平方キロメートル(ブラジル全土の約1.1%)、人口は530万人(ブラジル人口の約3.1%)で、1人当たりGNPは3704ドル(2001年)とブラジルの平均2990ドル(同)を上回る。アルカンタロ・コレア会長は、同州について、(1)州内に日本企業3社が進出し操業していること(2)農業が盛んで、特に鶏肉、豚肉、牛肉の加工業が多いこと(3)食品工業が発達しており、製品を世界中に輸出していること(4)小規模ながら果樹栽培やハチミツなどを生産していること(5)セラミック、家具、自動車部品などの生産も盛んであること(6)州内には5つの総合大学があり、高等教育を担っていること――などを紹介。その上で、「ブラジルに日本の工業技術を移転したい。日本は特に食品工業分野で広汎な技術を蓄積していると聞いている」と述べた。また、「環境保護の観点から、現在製造過程で廃棄しているものを有効利用する方法も学びたい」との意向を示した。さらにコレア会長は、同州には、鉄道や港湾設備、道路など多くのインフラ整備関連プロジェクトがあると述べ、「日本企業に関心があれば、いつでも歓迎する」と語った。

このほかジョゼ・ゼフェリノ・ペドロゾ副会長は、「サンタ・カタリーナ州はブラジルで最も多く鶏肉を輸出しており、豚肉の輸出も多い。現在、肉類の対日輸出は鶏肉に限られている。今後は豚肉の対日輸出を実現していきたい」との意欲を示した。
また、エンヒ・ウリアノ・クアレスマ工業部長は、サンタ・カタリーナ州と日本との間の貿易の状況を紹介し、(1)同州から日本には鶏肉(冷凍ブロック)や、ディーゼルエンジン、モーター、りんごジュース、アガリクスキノコなどを輸出している(2)日本からは自動車用タイヤ、工業用部品、機械、医療機器などを輸入している(3)サンタ・カタリーナ州にとって日本は第4位の輸出入相手国であり、貿易額は2億9500万ドルである――と述べた。

【国際協力本部中南米・中東・アフリカ担当】
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