日本経団連タイムス No.2825 (2006年8月10日)

第7回社内広報フォーラムKANSAI2006開催

−輝く個をつなぐ社内広報へ―多様化時代に求められる一体感の醸成―/分科会で使命確認、スキルアップ図る


日本経団連の社内広報センターは7月14日、大阪市内で「第7回社内広報フォーラムKANSAI2006」(関西フォーラム)を、関西経営者協会をはじめとする関西圏の各経営者協会と共催で開催した。

今年度は「輝く個をつなぐ社内広報へ―多様化時代に求められる一体感の醸成―」という年間統一テーマの下、関西フォーラムと11月9〜10日の「全国社内広報大会」を実施することとして両大会の連携を図るなど、内容面での充実に努めた。関西フォーラムには関西圏のほか、関東、東海、北陸、中国、九州地区からも出席者があり、関係者を含め約150名が参加した。
テーマの趣旨は「会社の強さを実現し、社会に貢献していくためには、個性を活かしながら、1つの価値観を共有できる風土づくりが不可欠。企業理念をかがみとし、経営者と従業員、あるいは従業員と従業員をつなぐ役割は社内広報の原点である」ということで、“多様性”と“一体感”をキーワードとして掲げている。関西フォーラムでは、この社内広報の使命を確認しつつ、社内広報担当者のスキルアップを図るために研究、討議を行った。

8分科会で研究・討議

設定された分科会は、「基礎」「取材力」「文章力・表現力」「超企画力」「効果測定」「編集マネジメント」「グループ報」「社内広報戦略」の8コース。
このうち「取材力」分科会では、取材によって登場する従業員の輝きをいかに表現し、かつ社内の一体感を生む記事に仕立て上げるにはどうすればよいのかについて、レクチャー、ロールプレイングを織り交ぜながら話し合った。また、「文章力・表現力」分科会では、従業員の輝く個を活かし、一体感を醸成する企画を立てるためには、従業員読者にとって魅力的な記事、読みたいと思わせる記事づくりが大切であり、社内広報担当者のスキルアップは必然との認識に立って、文章や表現の上達のためのコツやポイントを、レクチャーや実習のほか、参加者の社内報誌面の講評も組み込んで討議した。

これら分科会参加者からは「プロ編集長の生の声を聞くことができるとともに、ロールプレイを通じて互いに学ぶことができて良かった」「今まで疑問に思っていたことを、わかりやすい例えで説明してもらい、これからの社内報づくりの参考になった」「落ち込みかけていたが、プロ編集長の社内報診断もあって励みになり、もう1度がんばろうと思った」などの感想が寄せられるなど、関西フォーラムは好評のうちに終了した。

【事業サービス本部社内広報担当】
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