日本経団連タイムス No.2862 (2007年6月7日)

ブアソーン・ラオス首相と懇談

−経済関係強化へ意見交換


日本経団連は5月16日、ラオス人民民主共和国のブアソーン・ブッパーヴァン首相との懇談会を開催した。懇談会には、土橋昭夫アジア・大洋州地域委員会委員長、大川三千男同企画部会長ほかが参加、日ラオス経済関係強化に向けた意見交換を行った。

冒頭、ブアソーン首相から日本経団連に対し、日本企業のラオス進出に重要な役割を担っていることへの感謝の言葉があった。これを受け、土橋委員長が、第2メコン友好橋の完成により東西回廊がほぼ完成したことから、ラオスに新しいビジネスチャンスが生まれるものと期待しているとの発言があった。また、現在両国間で投資協定締結に向けた議論が進められていることを評価しており、ラオスによりよい投資環境が整備されることを強く望んでいるとの見解が示された。ブアソーン首相からは、二国間の投資協定に熱心に取り組んでおり、可能であれば今年中に合意したいとの意欲が示された。

今回の訪日に当たり、ブアソーン首相は15日、日本アセアンセンター主催(日本経団連後援)の投資セミナーに出席した。セミナーにおいて首相は、ラオスの投資環境が大きく改善していること、今後の発展の可能性が高いことなどを日本の投資家に直接アピールした。

同セミナーに参加した大川部会長からは、セミナーが盛況であったことを挙げた上、第2メコン友好橋や投資協定によりラオスへの関心は今後ますます高まっていくと確信していること、わが国企業がラオスへの進出を具体的に考える時期に来ていることなどの見解が紹介された。

【国際第二本部アジア担当】
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