日本経団連タイムス No.2867 (2007年7月12日)

日本経団連グリーンフォーラム100日アクションプラン報告会

−「100日前より成長した自分を発見」/メンバーから成果示す声上がる


「100日前より成長した自分を発見」――日本経団連グリーンフォーラム第1期メンバー(受講期間は2006年度)が、修了に当たって策定した100日アクションプランの報告会で、メンバーからこのような声が上がった。

100日アクションプランは、昨年度実施した同フォーラムのメンバーが各講義を振り返り、そこで学んだ経験をもとに、会社生活・個人生活で、いかに従来の行動を変え、実行していくかを計画にまとめたもの。起点日を第1期修了式の翌日に当たる今年3月16日に、100日目を6月23日とし、7月3日に結果報告会を開いた。

報告会では、100日間の環境変化や到達・未達の過程について出席メンバー全員が発表した。

100日の間に、人事異動や海外出張などで当初のプランを達成することが困難になったメンバーは、「職場環境が大きく変わったが、新体制の中で100日プランをスタートさせたい」「フォーラムで学んだリーダーシップを徐々に発揮していこうと考えていたが、人事異動でその思いが遂げられなくなった。いずれその手腕を発揮できるよう勉強を続けたい」「当初は予測しなかったアクシデントが次々と起こり、壁ができた状態になってしまった。7月以降、また新たな行動計画をつくりたい」「個人生活面での土壌づくりはできた」などと述べた。

また、環境に変化のなかったメンバーは、「決めたことをやり遂げる難しさを認識。その中で継続する大切さも痛感した」「毎日が試行錯誤の連続。計画は半ばで頓挫したものも多いが、私生活面では変化を楽しむことができ、休日の過ごし方も変わってきた」「計画の達成度合は半分程度。仕事面では、グループ一丸という目標で立てたミッションがメンバーにスムーズに受け入れられ、ワーキンググループ化で目標が見え始めた。その一方、個人生活上の目標に関する達成度は低い」「プラン終盤にやや齟齬が出てきたが、部下は一人ひとりが考えて行動するようになってきた。また、本を読む習慣もついた」「組織力を強めるために業務外で場をつくり、今後の100日でその場を活かした提案活動を行いたい」などと語った。

メンバーの報告をもとに関島康雄アドバイザー(3Dラーニング・アソシエイツ代表)は、「さまざまな環境変化はあって当然」とし、たとえ異動や環境変化などで道のりがジグザグであっても、目標とする遠くの旗が見えているか、旗に少しでも近づいているか、それが大切であると強調した。さらに、「自分のことだけ考えていると旗から目が離れてしまう。この100日アクションプラン自体は自分自身のことだが、遠くにある旗は、自分のことであるのとあわせて社会のことでもある」と述べ、「世の中のためという気持ちがなければ、旗が見えなくなってしまう。遠くの旗を忘れず進んでほしい」と、修了生の今後一層の活躍を期待して激励の言葉を贈った。

【日本経団連事業サービス研修担当】
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