日本経団連タイムス No.2955 (2009年6月18日)

2016年東京オリンピック・パラリンピック招致

−石原都知事が協力求める/常任理事会で講演



講演する石原都知事

日本経団連が3日に、東京・大手町の経団連会館で開催した常任理事会で、石原慎太郎東京都知事が「2016年東京オリンピック・パラリンピック招致」をテーマに講演した。石原都知事は冒頭、招致にあたっての経済界の協力、支援に対して謝辞を述べた上で、立候補の理由について、「最近、感動するということが少ないのではないか」と指摘、理屈を超えて感動を味わうことの素晴らしさを強調し、1964年の東京オリンピックでの熱狂ぶりなどを紹介した。

その上で、財務の健全性、環境への配慮、多くの競技施設が近接しているコンパクトなレイアウトなど、東京の持つ利点を説明。国民の支持という点で、他の候補地に後れを取っているとの指摘に対して、最近の調査で支持率が着実に上がっていると強調。今後、こうした国民の声をさらに盛り上げ、招致を成功させるため、さらなる経済界への協力を求めた。

これに対し、自ら東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の理事を務める日本経団連の御手洗冨士夫会長が、「石原都知事の話を聞いて、東京オリンピックに夢中になったことを思い出した。将来を担う子どもたちに夢を与えるという意味でも、非常に意義のある取り組みだと思う」と述べた上で、「石原都知事には今後とも招致活動の先頭に立っていただくよう期待する。経済界としても全面的に支援していきたい」とコメントした。

なお、今回の招致活動にあたっては、民間資金の3割に当たる15億円の経済界募金を実施している。詳細についてはスポーツ振興資金財団(電話03‐3481‐2441)まで。

【総務本部】
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