日本経団連タイムス No.2956 (2009年6月25日)

生物多様性条約ジョグラフ事務局長が来日

−自然保護協議会を訪れ懇談/COP10などで意見を交換



ジョグラフ事務局長

自然保護協議会の大久保尚武会長と阿比留雄副会長は、先ごろ、東京・大手町の経団連会館において、来日中の生物多様性条約事務局(本部=モントリオール)のアーメド・ジョグラフ事務局長らの表敬訪問を受け、来年10月名古屋市で開催されるCOP10等について意見交換を行った。ジョグラフ氏の来訪は、昨年6月以来となる。

意見交換では、自然保護協議会側から、3月に公表した「日本経団連生物多様性宣言」の概要と今後の活用の方向性、日本プロジェクトオフィスの開設への協力を始めとした国際自然保護連合(IUCN)との協力関係強化について説明した。

これに対し、ジョグラフ事務局長が、日本経団連の生物多様性への日ごろの取り組みとリーダーシップの発揮に対し謝意を示した。また、「生物多様性宣言」を民間セクターの生物多様性への積極的な取り組み事例として高く評価し、事務局のホームページやニュースレターなど、さまざまな機会・媒体を通じた紹介に協力を惜しまないと述べた。12月初旬に条約事務局主催でインドネシアのジャカルタで開催されるビジネスと生物多様性に関する国際会議には、大久保会長を招待するとともに、「生物多様性宣言」を紹介する場を設定したいとの意向が示された。

さらに、COP10会期中において日本経団連が参加できる行事や活動についての具体的な提案もなされ、今後ともCOP10の成功に向け、連携を取りながら、協議を続けていくことが確認された。

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