日本経団連タイムス No.2963 (2009年8月13日)

10月実施の第45回日本経団連洋上研修のプログラム決まる

−「強い組織・熱い職場をつくる」テーマに/8月末まで参加申し込み受け付け


日本経団連事業サービスが10月に実施する洋上研修のプログラムが固まった。45回目となる今回は「強い組織・熱い職場をつくる」が総合テーマ。立石信雄オムロン相談役を名誉団長に、講座や集中討議を通じて職場や部下を活性化していくマネジメント力などを学ぶ。

10月5日の出港から7泊8日にわたる研修プログラムは、講師・アドバイザーによる講義形式の講座と、グループに分かれ討議を中心に問題解決の道を探る課題研修とで進められる。

講師として乗船するのは、柿内幸夫・改善コンサルタンツ常務。柿内氏は、問題解決の具体的テクニックなどについて講義を行う。また、研修前期のアドバイザーとして、守島基博・一橋大学大学院教授が、後期のアドバイザーとして野田稔・明治大学大学院教授がそれぞれ乗船し、講演を行うとともに人材マネジメントの専門的立場から指導や助言に当たる。

プログラムの中心となる課題討議は、(1)討議テーマの設定・分析(2)職場の現状分析(3)克服すべき課題の整理――などのステップを踏み、解決すべき課題に対し短期・中期の行動計画を策定、最後に研修成果報告を行う。

また、寄港地の韓国・仁川では現地企業や日系企業を訪問し、製造現場の見学や意見交換を行うほか、現在、松島地区で開発が進められている先端都市「IFEZ(アイフェズ)」の建設現場なども見学する。

そのほか船内では、韓国語講座や星座教室など、自由参加型の講座も用意している。

1970年にクルーズセミナーの嚆矢としてスタートした日本経団連洋上研修の修了生は、昨年までで1万6300名に上る。当初は第一線の監督者を対象としていたが、管理者の参加が増えたことから現在は、生産・技術などに携わる現場のリーダーを対象とする監督者コースと、営業・事務などに携わる職場リーダーを対象とする管理者コースに分けて研修を進めている。

今年度は、未曽有の経済危機のいまこそ求められているのは逆風に力強く立ち向かう変革型リーダーであることから、総合テーマを「強い組織・熱い職場をつくる」とした。10月5日に横浜港を出港し、8日、9日の2日間は仁川(韓国)に滞在、12日に横浜港に戻る。

日常とは隔絶した環境の中で、異なる企業の職場リーダーが寝食を共にしながら、グループ討議を通じて幅広いコミュニケーション能力や人間関係力を身に付け、あわせて自身の生き方、働き方、キャリアのあり方などを考える機会ともなる。

洋上研修は、8月末まで申し込みを受け付けている。申し込み、問い合わせは日本経団連事業サービス研修担当(電話03‐6741‐0042)まで。

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