日本経団連タイムス No.2990 (2010年3月25日)

御手洗会長記者会見

−景気見通しなど


日本経団連の御手洗冨士夫会長は23日、東京・大手町の経団連会館で記者会見を行った。

景気の見通しについて問われた御手洗会長は、「輸出、生産は持ち直し、景況感も改善している。他方、設備投資については、設備稼働率が低く、依然として過剰感が強い。個人消費も力強さに欠けた動きとなっている」と述べ、景気はいまだ民間主導の自律的な回復過程に入っておらず、当面、厳しい局面が続くとの認識を示した。

また、日本が今後、アジアとともに成長を遂げるためには、官民一体で域内需要の喚起やソフト・ハード両面のインフラ整備などに取り組まなければならないと指摘。日本の投資や技術に対する期待が大きいと強調した。そのうえで、「アジアとの経済連携強化に関する考え方は鳩山政権と一致しているので、密接に協力していきたい」と語った。

【社会広報本部】
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