日本経団連タイムス No.3003 (2010年7月1日)

米倉会長記者会見


日本経団連の米倉弘昌会長は6月23日、東京・大手町の経団連会館で記者会見を行った。

政府が22日に閣議決定した「財政運営戦略」について問われた米倉会長は、「政府が財政健全化に向けた目標を掲げたことを高く評価している」と述べたうえで、「目標の達成には、成長戦略の着実な実行による高い経済成長の実現とともに、消費税を含む抜本的な税制改革が不可欠」と指摘した。民主、自民両党が消費税の引き上げをマニフェストに掲げたことについても評価。さらに、財政健全化に向けた、超党派での真剣な取り組みへの期待を示した。

また、人民元相場の弾力化については、「非常に賢明な為替政策であると思う」と述べたうえで、「中国経済の安定的で持続的な成長の実現をにらんだ対応でもあろう」との認識を示した。

24日に公示された参院選に関しては、「各党は日本の将来像を考え、そのためにどのように問題を解決していくのか、具体的に政策を打ち出し、国民に訴えていくべきである」と述べるとともに、「どの政党に委ねればよいか、国民が選択できる参院選を望む」との期待を表明した。

【社会広報本部】
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