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ブリューデレ独経済・技術相(左)と西田副会長 |
日本経団連は10月15日、東京・大手町の経団連会館で、ライナー・ブリューデレ・ドイツ経済・技術相一行歓迎レセプションを開催した。ブリューデレ大臣の発言概要は次のとおり。
自由貿易こそすべての関係者にWin‐Winの関係をもたらすものである。保護主義がしばしば頭をもたげてくるが、決してとるべきではない。日独両国は開かれた貿易を推進するとともに、協力してWTOドーハ・ラウンドを成功に導く必要がある。さもなければ、1930年代のように、各国が近隣窮乏化政策に走るおそれがある。
日・EUがFTA交渉開始の可能性を検討しているが、これを全面的に支持する。ただし、日本では政府調達が外国企業に十分開放されていないと言わざるを得ない。この問題について、日本がより開かれた姿勢を示すことができれば、来る12月の欧州理事会で、日・EU FTAの交渉準備に入ることも可能であろう。
日独はこれまで、多くの分野の技術革新や研究開発で世界をリードしてきた。一方、BRICsなど新興国が急速な経済成長を遂げ、世界経済における比重を増しつつある。このようななか、航空宇宙開発、ナノテク、エネルギー効率の向上、再生エネルギーの分野で日独がさらに協力を深めることによって、世界のトップランナーの地位を維持できるよう願っている。課題の克服に向けて、経団連の支援をぜひお願いしたい。