経団連(米倉弘昌会長)は16日、野田改造内閣の発足を受けて、「新内閣に望む」を取りまとめ、建議した。全文は次のとおり。
わが国は正念場にある。欧州経済危機の拡大、歴史的な水準にある円高、グローバル競争の激化など日本を取り巻く国際経済環境は非常に厳しい。東日本大震災からの復興に加えて、長引くデフレ、財政赤字、高齢化・少子化への対応には一刻の猶予も許されない。こうした現状を打開するためには、民間活力による成長の実現が必須であり、抜本的な規制改革、円高是正、エネルギー問題への対応や、イノベーションの加速による国際競争力の強化が急務である。
もはや課題は明らかであり、決断と実行が求められている。新内閣は、下記の重要課題をはじめとする諸課題に引き続き果敢に取り組み、わが国の将来を見据えた国づくりに強いリーダーシップを発揮していただきたい。