経団連タイムス No.3078 (2012年3月15日)

インラック・タイ首相との昼食懇談会開催

−インフラ整備で日本企業の協力に期待


左から大橋副会長、インラック首相、伊藤共同委員長、坂根副会長

経団連は7日、インラック・タイ首相との昼食懇談会を都内で開催し、大橋洋治副会長、坂根正弘副会長、小林栄三日タイ貿易経済委員長、伊藤一郎同共同委員長らが出席した。また、タイ側からは、首相以下、キティラット副首相兼財務大臣、スラポン外務大臣、パユンサック・タイ商業・工業・金融常設合同委員会(JSCCIB)会長が同席した。当日のインラック首相の発言は次のとおり。



懇談会で発言する
インラック首相

昨年タイで発生した洪水被害に関し、日本の復興支援に感謝する。タイに進出している日本企業が直面している困難については理解しており、再びこのような被害の生じないよう、万全を期すことを約束する。その一環として、チャオプラヤ川の治水のための一括指令機関を設置し、企業の意見を踏まえて対策をとる。

ASEAN+6(注)経済連携協定の交渉開始等を通じてアジア太平洋地域の経済統合を推進するため、経団連をはじめとする日本の官民と連携したい。

日タイ経済連携協定は貿易の拡大ならびにビジネス環境の向上に貢献している。日タイ修好130周年の2017年を目途に、両国間貿易総額を1000億ドルに引き上げることを目指したい。

タイでは、2012年から2016年の間に総額700億ドルのインフラ需要が見込まれる。官民連携(PPP)のスキームを導入し、高速鉄道、道路、空港等の基幹インフラの整備を推進したい。引き続き、日本企業の協力をお願いしたい。

(注)ASEAN+6=ASEAN10カ国に日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドを加えた枠組み
【国際協力本部】
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