宇宙ステーション計画の着実な推進と宇宙環境利用技術の蓄積
宇宙環境利用における宇宙ステーション計画の重要性に鑑み、現行宇宙ステーション計画を国際協力の下、積極的に推進すべきである。特に、わが国が担当するJEM(宇宙ステーション取付け型実験モジュール)のなかで、わが国独自の曝露部を積極的に利用することを検討すべきである。
また、巨額の資金を投じるJEMの運用を円滑に行うために、運用開始に先立って、米国のスペース・シャトルやロシアのミールを利用した宇宙実験を開始し、今からより一層の宇宙環境利用の経験を積んでおく必要がある。さらに、JEMでの活動を補完する形で必要となる低中高度無人プラットフォーム建設の検討を早急に開始すべきである。