消費者志向型の流通システムの確立に向けて

用語説明〔参考〕

(アイウエオ順)

アウトレットストア:

製造業者が過剰生産品やキズ物の処分を目的として、NB商品(PB商品の項参照)を割安で販売することから始まった小売業態。最近では、百貨店や専門店等の小売業者が商品の在庫処分のためにアウトレットストアを開業している。

ECR:efficient consumer response

製造業、卸・小売業が連携して、生産から消費に至るプロセスの効率化を目指す新取引システム。具体的には、POSや自動発注システムの導入、EDI化等により、店頭品ぞろえ、商品補充、販売促進、商品開発等の効率化を図る。

EDI:electric data interchange

企業間で行われる商取引のデータを通信回線を利用してコンピュータ間で交換することにより、伝票なしにデータ処理を行う情報システム。

カテゴリーキラー:

ディスカウンター業態の一つ。取扱商品のカテゴリーを限定して充実した品ぞろえを行い、メーカーとの直接取引等によって低価格販売を行う小売業者。玩具や紳士服、酒類、生鮮食品等の商品分野にみられる。

QR:quick response

製造業・卸・小売業間の連携を図り、商品コード等の標準化を進め、POSやEDI等の情報システムを駆使して、市場動向の変化に対応した生産・供給体制を実現する新取引システム。繊維業界では、1994年に「繊維産業流通構造改革推進協議会」の下にQR基盤整備委員会を設置し、QR推進に向けた取り組みを行っている。

パワーセンター:

カテゴリーキラー等のディスカウンター数社が核となって形成される郊外型ショッピングセンター。ディスカウンターの集積により、低価格販売、ワンストップショッピングの提供が可能となり、強力な集客力をもつことができる。

PB商品:private brand

大手製造業が製造するブランド商品をNB商品(national brand) というのに対し、小売業者が、自社の顧客層に合わせて品質・デザイン・価格等の商品企画を行い、製造業者に生産委託して販売する独自のブランド商品。海外に生産委託する場合には、開発輸入商品とよばれる。

ホールセールクラブ:

一般消費者に対しても会費を払えば低価格で商品を販売する、会員制の卸売店。大量販売、低価格販売を特徴とする。

POSシステム: point-of-sales systems

販売時点情報管理システム。本社のホストコンピュータと各小売店舗の端末を連結し、商品の販売時に、光学式自動読み取り方式のレジスターによって商品コードを読み取り、商品名、価格、数量等の販売状況の管理を行う。

リテールサポート

製造業者や卸売業者が行う小売業者に対する経営支援策。具体的な支援策としては、売れ筋等販売情報の提供、品ぞろえ・棚割提案、派遣店員の派遣等販売促進活動の支援、POS、EDI等情報システム化の支援等がある。


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