アジア通貨・金融危機に関する特別検討会で出された意見
(意見書「アジア経済の再活性化に向けて」参考資料)

マレーシア


アジア各国政府への要望

  1. 為替管理の規制緩和
    1. 外国送金および為替予約によるリスクヘッジに対して、事前承認を要する点を改善するとともに、その他外国送金や為替予約に係る手続きを簡素化すべきである。
    2. 外貨預金枠規制(1千万リンギを越える売上げに対して5百万ドルまでの預金)を撤廃すべきである。

  2. 外国人労働者の移入制限の緩和
  3. 極端な労働不足の状態にあることから、より多くの外国人労働者の入国・雇用を認めて欲しい。(製造業では慢性的に人手不足であり、労働資源を外国人に頼っているが、通貨危機以降、外国人労働者の採用規制が一段と厳しくなっている。政府は輸出企業に優先的に外国人労働者の採用を認めると表明しているが、実質的には申請しても一切認可されない状況である。)

  4. ブミプトラ政策(マレー人優遇政策)の緩和・廃止
    1. マレー人の優先雇用の緩和、または弾力的運用を求める。
    2. マレー人出資比率要求の緩和・撤廃(政府は、マレー人への株式譲渡比率30%を引下げ、民族資本家育成のために禁じてきた華人企業によるマレー人企業への出資も限定的に認める方針を打ち出した。)


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