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1%クラブニュース (No.62 2002 秋)

準学校法人 アジア学院
首都圏事務所事務局長 遠藤 抱一

アジア学院はキリスト教の価値観をベースに「いのちを支える食べものを作ろう──共に生きるために」のモットーのもと、土と食べ物にこだわってきました。アジア・アフリカの発展途上国から毎年2、30名の中堅の農村指導者を受け入れ、栃木県西那須の地で農村指導者養成研修を行っています。すでに、この29年間に50カ国約900名以上の卒業生が自国の農村において草の根リーダーとして活動を行っています。今年は、アジア各国から19名、アフリカ諸国から3名、それに日本人学生の6名の28名が、有機農業や有畜複合農業を実践的に学んでいます。

アジア学院の朝は早く、6時30分のラジオ体操の後、全員が参加して「フードライフワーク」ということで、それぞれが、家畜にエサやり、野菜の種まき、あるいは自分たちの食事の支度をします。そして、朝食、朝の集会後、教室での授業が英語で行われます。2時に始まる午後の授業は、稲作、野菜、畜産、養魚、適正技術等の農業実習、と個人研修です。4月から12月まで、9カ月間の研修のほか、夏には、約10日間の農村研修。秋には、バスで約2週間、西日本各地を回り、日本の農村事情や日本社会・文化等について学び、見聞を広めています。また、日本での研修の後、1月からフィリピンのネグロス島で2カ月研修を行い、研修は修了します。

5.5ヘクタールの敷地の1/3は森、1/3は畑、1/3は校舎・畜舎等で、ニワトリ500羽、牛7頭、母豚8頭を飼い、食料の9割は自給しバイオガス利用なども進めています。途上国の厳しい環境などの制約条件を考え、ドラムカン一つでできる炭焼きなどの実践的研修を行っています。食品加工技術は農作物に付加価値を加えることができるため、アジア学院でも重要な学習科目として教えるとともに、学内でパン、ジャム、豆腐、納豆、ハムなどの加工品を作っています。しかし、教室が老巧化したために、来年の学院30周年記念事業の一環として、この4月に食品加工棟の建設に取り組み出しました。建設費は約4,000万円で、今この募金活動への協力をお願いしているところです。

アジア学院は私立の専門学校であるため国や地方自治体が援助する制度はなく、皆様一人ひとりのご理解・ご支援で運営しています。年間の総経費を学生数で割ると一人当り約438万円が必要です(2001年度)。共に生きることを経験するために、ワークキャンプ、収穫感謝の日(10月第二の土・日)、セミナー、ワーキングビジター、学院見学等の機会を提供しています。是非ご参加いただき、アジア学院の活動にご理解とご支援をお願いします。

〒329-2703 栃木県那須郡西那須野町槻沢442-1
Tel:0287-36-3111 Fax:0287-37-5833
E-mail:ari@nasu-net.or.jp
http://www.ari.edu/

●首都圏事務所
Tel / Fax:0466-36-5220
E-mail:jendo@nasu-net.or.jp

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