[ 日本経団連 | 企業人政治フォーラム ]

「我々が求める政治」


政治は玄人が行なった方が良い。

政治屋では困るが、主婦や市民団体の活動家などが政治活動をする事は大いに結構であるが、国会議員として国政に携わるからには、それなりの世界観や見識を持っている事が重要ではないかと考えている。良く主婦感覚で政治を行なうとか、市民の立場に立って政治を考えると言う言葉を耳にするが、この様な感覚で国政を行なっていれば世界の常識から我が国は孤立してしまうのではないかと危惧している。少なくとも国民の生命財産を守る為には、経済を始め国防・環境・教育などの基本的な考え方が世界に受け入れられるものでなければならないと私は考えている。主婦感覚とか市民の立場で政治を行なう事は地方議員レベルのことであり、我が国の行く末を決定する立場に有る国会議員としては世界的視野で物事を考え判断できる見識を持った人や、それなりに勉強を重ねてきた人が国会議員として国政に携わる事が基本であり、一般市民の誰でもが国会議員として国政に従事して良いものだとは私は考えていない。我々国民は国会議員に対しどのような見識を持って、どのような政治活動をしようと思っているかを見極め選挙において国会議員を選択する責任があるわけで、この選挙権を行使する事が我々にとっての政治参加の第一歩と考えている。その為にも報道機関は各国会議員の発言や行動をチェックし我々に公表する事によりより多くの判断材料を与えてもらいたい。今後更にメディアはの果す役割は大きいものがあると私は考えている。最後に、現在各政党の政策路線を見た場合、一部の政党を除けば大きな隔たりが有るようには見受けられない。むしろ政党を問わず議員個々において世代的な差があるように思われる。

比較的若い世代の議員の考え方が、世界的な視野に立って物事を考えているように思われ、私としてはこの若い国会議員が一つの集団となり力を発揮してもらう事を希望したい。

以 上

この小論文は、企業人政治フォーラム主催の政治集中セミナー出席者からご提出いただいた参加者個人のご意見です。

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