1ドル=80円割れに関する豊田会長コメント

1995年4月19日
社団法人 経済団体連合会


  1. 政府が、あれだけの思い切った措置を打ち出したにも拘らず、円高に歯止めがかからず、とうとう1ドル=80円台の大台まで割り込むに至ったことは、誠に残念である。

  2. これは、日本の産業だけではなく、日本経済の運営そのものにとって、重大な足かせになる惧れがある。そればかりではなく、ASEANを訪問して強く感じたことは、ASEAN各国が円高の急激な進行に対して、日本だけの問題ではないという重大な懸念を示していることである。

  3. 政府は、これまで以上に、政府の決定した対応措置についての理解を求めるとともに、大型補正予算を含め、対策を実行に移す決断をしていただきたい。同時に、米国に対しても基軸通貨としてのドルの防衛のために、双子の赤字改善など思い切った手を打つよう強く求めるべきである。


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