平成8年度予算大蔵原案に関する豊田会長コメント

1995年12月20日
社団法人 経済団体連合会


  1. 税収増が僅かしか見込めない状況下で、一般歳出の伸びは例年より抑制されたが、その中にあって、公共事業関係費は7年度当初予算並みの伸びが確保され、景気への配慮がなされた。また、構造改革推進の視点から、科学技術振興、ハブ空港整備などが重視されたことも評価できる。但し、公共事業の配分など、予算の硬直性打破に向けては、今後一層の取り組みが必要となる。

  2. なお8年度予算において、いわゆる「隠れ借金」を出来るだけ縮減し、財政の実態を明らかにする方針がとられたことは、財政事情に関する国民の理解促進につながるものと思う。
    当面は、景気回復によって税収増を図るとともに、中長期的には抜本的な税財政改革を講ずることにより、財政事情を改善させることが肝要である。


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