APECマニラ会議についての豊田会長コメント

1996年11月25日
(社)経済団体連合会


 APECに関係する各国首脳が一堂に会し、相互理解を深められたことは、今後のアジア・太平洋地域の安定と繁栄につながるものと思う。大変有意義な会合であった。

 今回の会議では「マニラ行動計画」が採択され、貿易・投資の自由化・円滑化が実行の段階に入ったことを評価したい。同計画は毎年、改定・公表されることとなっており、域外メンバーに対しても透明性が確保されていることは、開かれた地域主義を標榜するAPECに相応しい措置である。

 今年のAPECは "APEC Means Business"(APECはビジネスを意味する)を謳い文句にしており、民間の役割を極めて重視している点は評価できる。
 特に今後、アジアでのインフラ開発を促進するためには民間の参画が不可欠とされており、民間が活動しやすい枠組みづくりを急ぐ必要があろう。

 一方、貿易・投資の自由化・円滑化等を実効あるものとするためにも、わが国は規制緩和を徹底して行い、外国企業などがわが国でビジネスしやすい環境をつくっていかなければならない。

以 上


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