英国総選挙の結果に関する豊田会長コメント

1997年5月2日
(社) 経済団体連合会


今回の選挙結果は、18年間におよぶ保守党政権が行政改革や財政再建、経済の活性化などに大きな業績をあげてきたものの、イギリスの有権者が21世紀に向けて新しい指導者に国の進路を任せることを望んだということだろう。

ブレア労働党党首には、昨年1月に経団連にお越しいただき、労働党の経済政策や教育改革等についてお話を伺った。ブレア党首の経済重視、外国からの投資促進、企業の活力強化という考え方や改革への熱意には感銘を受けた。ビジネスの重要性や経済のグローバル化の趨勢について十分認識され、現実的な政策運営を目指されているブレア党首が政権をとられても、経済政策等についてこれまでの政策を大きく変えるとは思えない。

また、ブレア党首は現在の日英関係を高く評価し、良好な日英関係の継続を打ち出されている。われわれ経済界としては、新しいイギリスの指導者がこれから打ち出す政策に注目しながら、両国経済関係を深めていく必要があろう。

以 上


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