デンバーサミット7カ国声明に対する豊田会長コメント

1997年6月22日
(社)経済団体連合会


  1. ロシアを含めた主要国首脳が、中長期的な視点から世界の今後の安定と繁栄を実現するための課題を一堂に会して率直に議論し、その解決のために真剣に取組んだことは有意義である。

  2. わが国の内需主導型成長の前提となる為替の安定について、各国の協力が再確認されたことは評価できる。また、わが国としては規制撤廃・緩和などを通じた経済構造改革を一層進めることが必要である。

  3. 今回の共通認識は、グローバリゼーションのさらなる前進を求めたことにあったと思う。WTOの強化との関連では、WTO参加国拡大を目指す点を評価したい。多国間投資協定においても可能な限り多くの非OECD諸国の参加が得られることを期待したい。

  4. 開発問題は、世界経済のグローバリゼーションを進める上で重要であり、世銀の役割も改めて強調された。同時に声明で、最も開発が困難と見られる最貧国に対して、財政の健全化を求めた上で、人的資源の開発およびそれに対する二国間援助の重要性、その中での民間の役割について指摘した点は、我が国民間として評価できる。

以 上


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