経済戦略会議答申に関する今井会長コメント

1999年2月26日
(社)経済団体連合会


短い間に包括的かつ具体的な答申をまとめられた、樋口議長をはじめ戦略会議のメンバーの皆様のご苦労は大変なものだったと思う。深い敬意を表したい。

答申で示された、日本経済の現状認識および今後の経済再生に向けた基本戦略は、誠に適切であり、経済界の考え方と一致している。

特に、提言実行のための3段階のスケジュールを示し、それに沿って構造改革を着実に実行していけば、日本経済が本来有する2%強の潜在成長力軌道に復帰し、財政の持続可能性も回復できるという道筋を提示したことは特筆される。経団連はかねてより具体的な道筋を示すべきであると主張してきており、本答申で示された構造改革の道筋に沿って、国民、企業が自信を持って対応していけば、日本経済は再生すると確信している。
また、提言内容に関連する法律を、新法を含めて明示したことも、提言の実現性を高めることにつながろう。

本答申でも述べている通り、構造改革は、ある程度の痛みを伴うものであるが、日本経済再生のためには避けては通れない。小渕総理をはじめ政府・与党の強力なリーダーシップにより、本答申に盛り込まれた改革の道筋を着実に実行していただきたい。経済界も経営の合理化・効率化、新事業の開拓に向けて一層の努力を重ねる所存である。

以 上


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