小渕第二次改造内閣発足に際しての今井会長コメント

1999年10月5日
(社)経済団体連合会


新内閣の顔ぶれを見ると、各分野において経験豊富で政策通の方々が就任され、強力で安定した連立内閣ができたと思う。今後の国会審議で重要な役割を担う政務次官にも、有能な人材が集められたことと併せ、政治主導の政策立案・決定が期待できる陣容だと思う。

昨年発足した小渕内閣は経済危機からの脱却に実績をあげてきたが、これを引き継ぐ今般の改造内閣は、まさに景気の本格的回復と経済再生の正念場に立たされている。早期に臨時国会を開き、第二次補正予算の編成など、切れ目のない財政出動により景気回復を確実なものとする必要がある。また、構造改革の推進も待ったなしの課題であり、連結納税の導入を含む税制・法制の抜本改革、社会保障制度の再構築、新しいセーフティ・ネットの整備等金融システムの強化などに早急に取り組むべきである。

自民党は挙党体制で新内閣を支えてほしい。また、自自公三党の政策協議は合意をみたが、今後、具体的な法案づくりの過程においても、三党は密接な意思疎通と迅速な決定を行なってほしい。経団連としては、今後、与党三党および野党と重要政策課題について意見交換を行なっていく。

以 上


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