内閣総辞職と首班指名に向けての今井会長コメント

2000年4月4日
(社)経済団体連合会


国政の遅滞が許されない事態の中で、速やかに内閣総辞職を決断された政府与党関係者に敬意を表したい。

次期首相候補には森喜朗氏の名前があがっているが、主要閣僚ならびに党の要職を多数歴任された方であり、政策および党運営の両面において豊かな経験を持った実力者である。とくに幹事長として小渕連立政権を支えてこられたので、今、直面している課題の解決にリーダーシップを発揮していただけるものと思う。政府・与党は全力を挙げて次期首相を支えてほしい。

日本経済は景気回復の胸突き八丁にある。景気は緩やかながら回復基調にあるものの、これを自律的な回復軌道に乗せるためには、予算関連法案を一日も早く成立させることが求められる。また、有珠山噴火への対応も緊急を要する。さらに7月には九州・沖縄サミットを控えており、わが国は議長国として会議の成功に向けて諸準備を円滑に進める必要がある。新政権には、こうした当面の課題に遅滞なく対処することを期待する。

同時に、産業競争力強化、社会保障制度の改革、教育改革などは、これからの日本にとって重要な課題であり、引き続き取り組んでいただきたい。
経済界としても新政権に全面的に協力していく所存である。

以 上


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