竹下元総理ご逝去に関する今井会長談話

2000年6月19日
(社)経済団体連合会


突然のご逝去の報に接し驚いている。病状のご回復をお祈り申し上げていただけに、本当に残念でならない。

竹下元総理は、常に日本政治の保守本流にあって、わが国の発展を支えてこられた、大政治家であった。とりわけ、深い経験と、多彩な人脈、精緻な情報に支えられた、政治家としての政策立案能力と、比類のない調整能力には、他の追随を許さないものがあった。
竹下元総理の最大の業績は、1989年に、長年の懸案であった消費税を導入し、直間比率の是正、国家財政の基盤確立を実現したことにあると思う。国の将来を見据えて、困難な改革をやり遂げるという姿勢は、まさに第一級の政治家に相応しいものであった。同時に、次代を担う後進の育成にも大きな役割を果たされた、特筆すべき政治家であった。

小渕前総理、梶山元官房長官を喪い、今回また竹下元総理を喪ったことで、我々としても大きな寂寞感を覚えるが、我々は、この悲しみを乗り越えて、21世紀に向けて、困難な構造改革を断行していかなければならないと思う。

竹下元総理のご冥福を、心よりお祈り申し上げたい。

以 上


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