ジェノバ・サミットに関する今井会長コメント

2001年7月23日
(社)経済団体連合会


 世界経済が減速傾向にある中で、各国の首脳が改めて構造改革、自由貿易の推進、経済協調の強化に合意したことを歓迎する。日本にとっては、小泉政権による構造改革に支持が表明されたことは心強い。これで小泉改革の推進に一層の拍車がかかることを期待したい。

 WTOにおける新ラウンドについても、途上国の関心事項に充分配慮しつつ、野心的なラウンドを立ち上げることに合意したことは高く評価できる。11月のカタール閣僚会議で、是非とも包括的新ラウンドが開始されることを望んでいる。

 京都議定書問題については、現時点では意見の不一致があると認めたものの、共通の目標達成のため集中的に協力することも明記された。現在ボンでCOP6の再開会合が続いており、その成果に基づいて、実質的にCO2の削減につながる米国を含めた枠組みが合意されることを期待する。

 他方、一部の暴力的な行為により死傷者が発生したことは誠に遺憾である。グローバリゼーションのもたらす種々のひずみについては今後充分検討していく必要があるが、このような暴力行為は絶対に許してはならない。

以 上


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