各地で社会資本整備の必要性を訴えられるが、公共事業の削減が進む中、限られた予算をどこにどう配分するかは、難しい問題だ。今の日本の現状では、その面で政治の力は大きいので、いかに利用価値、効果があるかを、どれだけ熱意をもって政治に働きかけることができるかということだろう。
補正予算を求める声があるが、今はそれを言う時ではない。11月末ころまで本年度の税収は確定しない。また、銀行がどこまで不良債権処理を進めるのかも、現時点ではわからない。銀行の不良債権処理の度合いによって、失業対策や雇用のセーフティネットの内容が決まってくる。