ここ数日は(株価が)あがったが、今日一日でいっきに下落してしまった。あいかわらず株価が安定しないという思いを強くしている。
4月14日に緊急株価対策に関する提言を出したことを受け、連休明けの経済財政諮問会議で、より深彫りした具体的な株価対策案を提出することになり、現在検討を進めているところである。
一部のメディアで、私と小泉総理との仲が悪いとか、小泉総理を囲む会に私が出席しなかったのは総理に対する怒りの表明であるなどの報道があったが、全くの誤解である。
小泉政権は規制改革や高コスト構造の改善などに関して、相当いろいろなことを実施してきており、評価できる。経済政策については、世界的なデフレや株安の影響もあってなかなか成果が見えないが、それをもってして政策が悪いというのは酷である。もう少し辛抱すべきである。
従来言っている通り、時価会計については凍結の必要はないと考える。減損会計については、評価の仕方が難しい点が問題であり、もう一度落ち着いて考えなければならないと思う。
今回認定された特区の内容は千差万別だが、第1弾としてはいい内容のものが出ていると考える。今後、第2弾、第3弾と続いていくことでもあり、今回積み残した問題については将来の解決を期待したい。
復興支援の規模(金額)についてはいろいろな見方があり、必要な額についても大きな幅がある。現段階で具体的に決まっているわけではないが、日本としては、支出金額に上限なしということではないだろう。