設備投資や住宅建設は堅調なものの、世界経済の回復テンポの鈍化やIT関連分野の在庫調整などから、景気は足踏みを続けている。
先行きについては、世界経済が巡航速度ながら拡大を続けること、IT関連分野の在庫調整の進展などに伴い、年半ば以降、景気は回復力を取り戻すと見ている。株式相場が比較的底堅い動きとなっているのも、こうした見方が一般的なものとなっていることを裏付けていると考える。
しかし、海外金利や原油価格など不確実な要素が多く予断は許されない。内需主導の成長軌道を確かなものとするため、金融緩和の維持とともに、2005年度予算の早期成立・施行が望まれる。