2008年度予算財務省原案に関する御手洗会長コメント

2007年12月20日
(社)日本経済団体連合会

歳出総額は前年を上回ったにもかかわらず、新規国債発行額を減額したことは、財政健全化に向けた政権の姿勢を示すものと考える。財政融資資金特別会計の準備金により国債が償還されることも、政府資産・負債改革の着実な実現に向けた動きである。

財政健全化は安定成長なくしては実現されない。今回の原案は、景気回復が遅れている地方や中小企業に対しても目配りしていることが特色と考える。

しかし、わが国の財政状況は先進国の中で最悪である。増加を続ける社会保障給付に対応した安定財源の確保を含め、2011年に国と地方の基礎的財政収支の黒字化を達成するため、与野党ともに歳出・歳入一体改革の具体策について議論を深めていただきたい。

税・財政は、国民生活の安全・安心や経済活動に直結している。不透明な政治情勢ではあるが、与野党には、国民・国益本位の立場から、国会審議の円滑化に努められることを期待している。

以上

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