為替相場に関する御手洗会長コメント

2008年3月13日
(社)日本経済団体連合会

現状は円高というより、ドルの独歩安である。ドル安は、原油価格をはじめ資源価格の高騰を引き起こし、世界的にインフレ圧力を高めている。また、資産の目減りを嫌う投資家が対米投資を手控え、これがさらなるドル安を招くという悪循環も生じている。

わが国にとっても、急速な円高の進行は輸出企業の採算を悪化させる。輸入企業にとっても、資源価格の高騰は、円高のメリットを超えて収益に悪影響を及ぼす恐れが強い。

ドル安の原因は米国における信用不安が終息しないことであり、各国財政当局・中央銀行が緊密に協議して、信用収縮を回避するため、金利引下げ、流動性供給にとどまらず実効ある施策を打ち出すことを期待している。

以上

日本語のホームページ