金融サミットに対する御手洗会長コメント

2008年11月16日
(社)日本経済団体連合会

国際的な金融不安が拡大し、いままさに世界経済は同時不況突入の危機に直面している。金融不安の負の影響を緩和し、世界経済を安定的な成長軌道にのせることこそが、国際社会が共同して取り組むべき最重要課題である。

かかる観点から、先進国に加え、新興国、資源国などが参画し、国際的な政策協調・連携体制が強化されたことは、極めて有意義で時宜に適ったことだと思う。

共同宣言では、世界経済の安定に向けて、主要国が財政政策による景気刺激策をとることの重要性が示された。すでにわが国は、景気を下支えするための各種施策を盛り込んだ「生活対策」を策定している。これをスピード感を持って実行に移し、一刻も早く景気の立て直しを図るべきである。

また、IMF、世銀など国際金融機関の機能強化を図るとされたこと、国際貿易・投資の一層の拡大のためにドーハラウンドの早期妥結に向けた決意が示されたことを評価したい。

以上

日本語のホームページ