G20金融サミットに関する御手洗会長コメント

2009年4月3日
(社)日本経済団体連合会

先進国ならびに新興国が結束して行動していくことにより、世界経済が直面している難局を打開し、持続的な経済成長を実現するという強いコミットメントが示された。

各国が万全の協調体制のもと、財政・金融政策を積極的に展開していくととともに、世界的な金融市場の健全性向上に向けた決意が示されたことは、極めて重要である。世界第二位の経済規模を有するわが国としても、経済の底割れ回避と成長力強化に資する追加経済対策を、大胆かつ迅速に実施すべきである。

保護主義を拒否し、開かれた自由な貿易・投資を維持するため、新たな障壁を設けないことに各国首脳が改めて合意したことを評価する。合意を言葉だけで終わらせないためにも、WTOドーハ・ラウンドの出来る限り早期の妥結を期待する。

困難な状況に陥っている新興国・途上国に対する、IMF等による支援措置の増強が合意された。また、わが国としてもアジア向けODAの拡充を表明するなど、2回のG20会合を通じて、麻生総理のリーダーシップがいかんなく発揮されたと思う。

以上

日本語のホームページ