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九州・山口経済懇談会後の共同記者会見における
奥田会長発言要旨

2004年3月10日
(社)日本経済団体連合会

【景気の現状に対する認識と今後の見通し】

景気は、全体としては上昇傾向にあると見ている。金融機関が抱える不良債権や企業の過剰設備が整理されてきており、今後についても私は楽観的な見通しを持っている。

【九州経済の活性化に向けた取り組みについて】

九州は日本の西に位置する一方で、環黄海経済圏の一部に組み込まれており、双方の利点を享受できる位置にある。特に、中国が急速に経済発展を遂げてきていることから、九州もその恩恵を受けてさらなる発展が期待できる。

【日墨FTAについて】

FTA交渉が合意に向けて大きく前進したことに関し、双方の関係者の努力に敬意を表したい。日墨FTAが締結された後は、現在交渉中の韓国、さらにタイ、マレーシア、フィリピンとの間でも早期に交渉妥結を目指して努力してほしい。

【観光客誘致のためのビザ発給の緩和について】

政府も「観光立国」を標榜しているが、ビザ問題が観光客誘致に際してネックとなっている。傾向としては、ビザ発給は緩和されつつあると思うし、緩和に向けて努力すべきと考えるが、一方で治安問題には配慮する必要がある。

以上

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