記者会見における奥田会長発言要旨

2005年3月22日
(社)日本経済団体連合会

【米国産牛肉の輸入再開問題について】

食品安全委員会をもっと頻繁に開催して、日本側が問題解決に向けて真剣に取り組んでいるとの姿勢を示すことが大切だ。

【ライブドアによるニッポン放送株式の買収について】

ニッポン放送に対し、新株予約権発行差し止めの仮処分を決定した東京地裁の判断は、これまでの判例に照らせばそれなりに予想されたものである。高裁の判断を見守りたい。まずは当事者間で話し合うことが必要だと思う。
日本では、企業買収に関する法制度の整備が遅れていた。今回の件で、そうした法制度を整備すべきだとの気運が高まったのはある意味でチャンスである。放送界も例外ではなく、この機会に、商法や証券取引法、放送法、電波法なども含め、制度整備を進めるべきだと思う。

【日韓関係について】

竹島の領有権をめぐる問題で、日韓両国の間で進んできた文化交流や経済交流が影響を受けることは残念だ。両国とも、この問題には冷静に対処してもらいたい。

【「愛・地球博」開幕への期待】

「自然の叡智」というテーマは時宜にかなっており、良いと思う。なお、一日あたりの来場者数が約10万人と見込まれる中、混雑などでトラブルが起こらないよう、関係者にはきちんと対応してもらいたい。

以上

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