第4回東富士夏季フォーラム後の記者会見における奥田会長発言要旨

2005年7月22日
(社)日本経済団体連合会

【フォーラムを終えて】

戦後60年という節目の年の今回のフォーラムでは、講師の話の中から、これからの60年、あるいは21世紀において、財界人として将来をどう見通していかなければならないかのヒントを得ることができた。例えば、毛利衛さんのお話からは、企業も地球的規模から宇宙的規模まで視野を広げ、いち早く事業活動を進めていかなければならないと感じた。御手洗副会長の卓越した議事進行で、無事にフォーラムを終えることができ、嬉しい。

【中国の新為替制度について】

今回の新為替制度導入は、予想していたよりも早い時期に行われた。また、(実質的に人民元が切り上げられたが、その)幅は予想したよりも小さかった。仮に(人民元の対米ドル為替レートが)2ケタ程度上昇すれば、日本経済や東南アジアの経済にも相当な影響が及ぶのではないか。

【郵政民営化関連法案をめぐる動きについて】

参議院で法案が可決されるかどうかの見通しは立たないが、仮に否決されれば、小泉総理は衆議院解散に踏み切る可能性があると考えておいた方がよいと思う。

【天下り問題について】

独禁法改正に関連して、今後2年かけて官製談合の問題などについて検討することになっているので、経団連としてはその中で天下り問題についても対応を検討していく。

以上

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