過ぎてみれば、この4年は短かった。多くの方々の協力を得て、無事に会長職を務めあげることができ、感謝している。日本経済が軌道に乗ってきた良い時期に任期を終えることができ、良かった。ただ、企業不祥事を防ぎきれなかったことは非常に残念である。
小泉総理も私も改革志向ということで、うまく波長が合った。政治との関係強化に努め、政権与党と歩調を合わせてきたことで、経済界の考えを政策に反映させることができたと考える。
「政冷経熱」と言われる現状だが、経済関係が悪化するとの懸念は持っていない。両国の関係が良くなるよう、経済の側から働きかけたい。
「嫉妬の経済」から「称賛の経済」に向かって、心の持ち方を変える必要がある。また、物事をカネやモノだけを尺度に見たり考えたりするのではなく、心を尺度にして見、考えることが大事だ。