記者会見における御手洗会長発言要旨

2007年5月21日
(社)日本経済団体連合会

【景気の見通しについて】

当面は、安定的な経済成長が期待できる。機械受注は不振であるが、企業は依然として設備不足感を抱いており、設備投資意欲は根強い。

【「ふるさと納税」構想について】

1つのアイディアとしては良いと思うが、受益者負担原則との関係をどう考えるかなど、整理すべき点は多い。制度設計の議論をしっかりと行なう必要がある。

【独禁法改正論議について】

「独占禁止法基本問題懇談会」では、その設置趣旨に鑑み、課徴金と刑事罰の併科の問題、あるいは審査・審判手続きのあり方など、本質的な問題について議論すべきである。こうした問題に関する議論が進まぬまま、課徴金の対象範囲の拡大、更なる制裁の強化等に焦点を当てた議論が行なわれていることを懸念している。

【人民元の変動幅拡大について】

為替の柔軟性が増したという意味で、評価したい。

【日EUのEPAについて】

各国とのEPAのネットワーク競争に劣後しないためにも、EUとのEPAを是非、推進すべきと考える。経団連としても近々、提言を発表する予定だ。

以上

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