記者会見における御手洗会長発言要旨

【評議員会議長・副議長人事について】

5月28日の定時総会に諮る経団連の評議員会議長・副議長人事が内定したので報告する（下記参照）。どなたも人格・識見に優れ、企業経営や業界活動において卓越した手腕を発揮されていることから、余人をもって代えがたい人物であると判断し、今回、就任をお願いすることとした。

【日銀総裁人事について】

総裁・副総裁ともにベストな候補者案であると思う。
現在、世界の金融・資本市場は不安定な状況にある。日銀には、これまで以上に各国中央銀行との緊密な連携や迅速な対応が求められている。候補者が国会のプロセスに則り、粛々と任命されることを望む。中央銀行総裁職が空席となるような事態は、国際的な信用の観点からも、絶対にあってはならない。

【春季労使交渉について】

消費を拡大させるためには、やはり個人の手取りを増やしていくことが重要だと思っている。今次春季労使交渉においては、生産性が恒常的に向上し、支払い余力がある企業については、労働側への配分を厚くすべきと考える。政府においても、あらゆる方策を検討していただきたい。