記者会見における御手洗会長発言要旨

2008年5月12日
(社)日本経済団体連合会

【日中経済関係について】

今回の胡錦濤国家主席の訪日において、両国首脳の定期的相互訪問が合意された。これで、日中関係飛躍の基礎がしっかりと固まった。日中両国は経済的に、切っても切れない関係にある。日中経済関係の安定・発展にとって、両国政府首脳間の理解の増進は重要である。その意味で、今回の訪日の成果は大きい。

【温暖化ガス削減に関する福田ビジョンについて】

洞爺湖サミット議長としての意欲を示されたものと受け止めている。ビジョンの詳細がまだ明らかになっていないので、具体的なコメントは控えたい。温暖化対策については、目標設定もさることながら、目標を達成するための手段も重要である。経済成長と環境対策の両立は大原則である。温暖化対策に貢献するイノベーションを促す政策も重要である。福田ビジョンでは、こうした課題を克服するための方策もあわせて提示していただきたい。

【道路特定財源をめぐる問題について】

地方財政や国民生活への影響を考慮するなら、2008年度予算に伴う財源を措置するという意味においては、道路整備財源特例法改正案の再可決はやむを得ない。道路特定財源を2009年度以降一般財源化することが明日、閣議決定される見通しである。これを踏まえ、税制抜本改革に向けた与野党協議を早急に開始していただきたい。同時に、真に必要な道路が何か、改めて議論すべきである。

以上

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